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    • 2018.03.18 Sunday
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    僕とクイちゃんとパパ ( イチゴが大好き )

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      Photo_9


      「 おい 風(フウ)、此処に有った黒い飴玉を 知らないか? 」
      [フウ] 「 うん ! おいしかった ! 」
      [健次郎] 「 え! 食べちまったのか? 」
      「 おなかは お腹は痛くないか? 大丈夫なのか? 」
      「 うん 」
      「 たくー 困った奴だなー お前は何でも直ぐに口に入れちまう 」
      「 此の前も 俺の作ったシャボン玉の液を口に入れて 大騒ぎに成ったばかりだろーに 」
      「 フウが食べたのは 叔父さんが 新しく作ったお薬だったんだぞ 」
      「 苦く 無かったよ 」
      「 お前と付き合うのは ほんと 疲れるわ 」
      「 フウ、もう一度聞くが 二つ有ったお薬 全部食っちまったのか? 」
      「 う〜んぅ 1つはウルちゃん(フクロ・モモンガ)に分けてあげた 」
      「 しょうがねーなー 」
      健次郎は 携帯を取り出すと 兄の健太郎に電話を掛けた
      「 あっ 兄さん 健次郎だけど 実はフウの奴が又やっちまった 」
      「 俺の作った薬を食っちまったんだ 」
      「 だから 今日一日は フウの体調に 十分気を付けてやって欲しいんだが 」
      「 ごめん フウが来る前に片付けるべきだったんだが ほんと ごめん 」
      「 今のところ異常は無い様だから 大丈夫だとは思うけれど そういう事で よろしく 」
      「 フウ、ところで今日はクイ(マウンテン・ゴリラ)のやつは来てないのか? 」
      「 クイちゃんは お留守番 」
      「 あいつが居れば フウより先に 全部食っちまったろーに 」
      僕の名前は 高岡 風です 健次郎叔父さんはパパの双子の弟で発明家をしています
      ウルちゃんは 僕のペットで クイちゃんは、パパの勤める動物園で生まれたゴリラです
      僕のママは今はお墓の中で暮らしています クイちゃんのママはイヤイヤするので
      小さい時から クイちゃんは僕と暮らしています
      今は 食いしん坊のクイちゃんと お目眼がウルウルのウルちゃんと パパと僕は
      動物園の隣にある 宿舎に住んでいます
      僕は幼稚園の年小さんで 園長さんがパパの友達だから
      クイちゃんも一緒に幼稚園に通っています
      只、幼稚園の中では クイちゃんは園長室から出てはいけないので あまり遊べないです

      何事も無く 一日は過ぎ 翌朝の事であった
      「 ウルちゃん おはよー 」
      ウルちゃんは 押入れの中が大好きで 何時も襖の隙間から顔を出します
      「 あれー 大きくなったね ウルちゃん 」
      襖の隙間から出てきた ウルちゃんの頭は フウと同じくらい大きかった
      フウは襖を開けると ウルを引っ張り出して 自分の頭に乗せてみたが
      ウルの体が大きくなって まるで毛皮のマントを羽織っている様な 感じに成ってしまう
      大きくなっても ウルちゃんは 頭の上でいつも通り プルプルしています
      フウは ウルが大きくなっても別に不思議とも思わず いつも通り 御飯をあげると
      「 ウルちゃん いってきまーす 」と幼稚園の送迎バスに向かいます

      「 フウ君 おはよう 」
      いつも 一番にあいさつをするのは 翔子せんせいです
      そしていつも フウのことを抱っこしてくれます
      翔子せんせいは 優しいし いい匂いがします
      クイちゃんが 下で 抱っこしてポーズをしています
      「 クイちゃん ダメ! 」
      クイちゃんは 僕のライバルです 翔子せんせいの抱っこを譲るわけにはいきません
      「 園長先生、クイちゃんを抱っこして 」
      「 おお そうか そうか 今日もクイは元気だなー 」
      クイちゃんも 僕にライバル心を燃やし 抱っこされて 得意げです
      僕もクイちゃんもイチゴが大好きです
      お昼のデザートの僕のイチゴを狙って手を伸ばしてきます
      「 クイちゃん ダメ! 」
      クイちゃんから イチゴを守ろうと 
      お手々でギュしたら 手の中でイチゴがベチャベチャに成ってしまいました
      「 クイちゃんのバカ ! 」と頭をポカリ
      クイちゃんは 椅子ごと大きく倒れ 頭を抱えて 蹲ってしまいました
      「 ごめんね、 痛いの、 」「 かわいそ、かわいそ、してあげるからね、」
      しばらく クイちゃんの頭をやさしく撫でてあげました
      でも クイちゃんのご機嫌は直りません
      横で見ていた 園長先生が 自分のイチゴをクイちゃんの口に入れて上げると
      直ぐに ご機嫌回復 やっぱり クイちゃんは食いしん坊です
      帰りのバスに乗ろうとすると 春斗君のママに呼び止められました
      「 フウ君 今日は春斗のお誕生日だから おばちゃんのお家で 一緒にお食事しましょ 」
      「 フウ君のパパにもちゃんと伝えてあるし クイちゃんは 園長先生が送ってくれるそうよ 」
      「 う〜ん イチゴは有るの? 」
      「 イチゴ ねぇ それじゃあ 途中で買っていきましょう それで良いでしょ 」
      「 うん! 」
      「 あら・・・ 春斗、お弁当箱はどうしたの 」
      「 あっ! 忘れた 」・「 取ってくる! 」
      「 フウ君 春斗が来るまで 車の中で待っててくれる 」
      「 うん 」
      ガチャ、バタン、シートに座ったフウは なんだか お眠です
      カチャ、・・・ パサッ

      「 おい! 安 」
      「 はい、兄貴なんですか 」
      「 お前 何処の子を連れてきたんだ 」
      「 西園寺さんの 坊ちゃんですが なにか? 」
      「 平仮名位は 読めるだろう 名札になんて書いてある 読んで見ろ 」
      「 え〜と、たかおか ふう あれ! おかしいなー
        確かに 西園寺さんの車の中で 寝ていた坊主を連れてきたですがねー 」
      「 それと 其処に居る ゴリラの子供は なんなんだ! 」
      「 あっ、こいつですか こいつはいつの間にか俺の車に乗っかって付いて来ちまったんです 」
      「 けっこう 大人しいし 俺んちで飼ってやろかなー なんて 」
      「 バ〜カ ゴリラって〜のは 大人に成りゃ〜 お前より大きく成んだぞー 」
      「 まあいい そのガキの身代金は300万位にして
                      ゴリラの方をヤミで売り飛ばしゃ、 相当な金に成ら〜な 」
      「 なんてったって ゴリラといえば 絶滅危惧種だかんな 」
      「 兄貴、頭良いー 」
      「 そうと決まれば そいつら ドーベルマンのゲージにでも 放り込んどけ! 」
      「 でも兄貴 そんな事すれば ドーベルマンに噛まれちまいますよ 」
      「 ドーベルマンはリードで 隅に繋いどけばいいじゃねーか 」
      「 はい! 判りやした 」
      クイは 余程退屈だったのか フウの鼻の穴に 指を入れた
      「 いゃん! 」
      声を上げて 眼を覚ましたフウが 辺りを見回すと
      「 ウ〜 」
      「 犬さん、 此処は 君のお部屋なの? 」
      更に 「 ウ〜 」
      「 めっ 」フウは その小さな手で ドーベルマンの鼻先をつねった
      ドーベルマンは 余程痛かったのであろう その大きな体を クウの膝元にひれ伏し
      「 クゥ〜ン、クゥ〜ン 」と赦しをこう
      「 ごめんね、 痛いの、 」「 かわいそ、かわいそ 」
      「 あっ! イチゴ 」
      ゲージの作りは クイちゃんの部屋と同じだが 何と言っても 南京錠が付けられていた
      フウは イチゴを食べる思考のみで 何とか扉を開けようと 南京錠を握って捻ってみると
      南京錠は いとも簡単に千切れ落ちてしまう
      「 あっ 壊れちゃった 」
      フウの意識の中では 壊したのではなく 壊れたのである
      「 犬さん 僕、 イチゴ食べにお家に 帰るねー 」「 バイ・バーイ 」
      ゲージの有る廃屋から 外に出たものの 家の場所が判らない
      「 クイちゃん お家はどこ〜 」
      「 フゥー、フゥー 」
      しょうがなく クイちゃんを連れて トボトボとフウは歩き出した
      暫く歩き しゃがみ込んでは また歩く その繰り返しの果て
      遠くから赤いランプが近づいてくる
      「 パトカーだ、クイちゃん パトカーだよ 」
      手を振るフウの前に パトカーは止まった ヘッド・ライトが凄く眩しかった
      おまわりさんが降りてきて「 高岡 風くんですか? 」
      フウは 小さく頷き 「 お家はどこ〜 」
      「 本部どーぞ ! 」
      「 只今、ゴリラを連れた幼児1名 高岡 風くんと確認 確保しました 」
      「 なお 犯人は未だ不明 至急、応援願います どうぞ 」
      「 フウ君 怖いオジサンは どうしたの 」
      「 知らなーい 」・「 お家はどこ〜 」
      「 じゃあ〜ぁね 今迄 何処に居たのかな おまわりさんに教えてくれますか 」
      「 あっち ! 」
      そんなやり取りをしている間にも 応援のパトカーが 次々とやって来た
      フウの たどたどしい案内で 警官隊が廃屋に踏み込んだ頃には
      ドーベルマンを残し 廃屋は既に もぬけの殻と成っていた

      其の日 幼稚園の遊戯室では 園児たちが あちらこちらで
      折り重なって コイツメ コイツメと奇声を上げていた
      何事かと 部屋に入ってきた 翔子せんせいに
      此の騒ぎの元凶である 莉子ちゃんが耳打ちした
      「 あのね、ゆうべ パパがね、ママのことコイツメ、コイツメしてたの 」
      それを聞いた翔子せんせいは 少し顔を赤らめたが
      次の瞬間 近くに居た園児の一人が泣き出した 其の子の方に目をやると
      三人が折り重なり 其の一番下に成った子が 耐え切れず とうとう泣き出した様であった
      翔子せんせいは 強く、ハッキリとした口調で声を上げた
      「 毅くん、やめなさい!! 」「 はい、みんなもですよ! 」
      「 はい 」・「 はい 」・「 はい 」・「 はい 」
      翔子せんせいの此の一言で この一大ブームは 瞬時に去って行く
      翔子せんせいは 此の愚民どもの王であり 親等とくらぶべくもない 絶対権力者である
      と、先生は不意に フウ君が居ないことに気が付いた
      「 フウ君 」
      誰かが言った 「 フウ君は お砂場で ネンネしてた 」
      翔子せんせいの中で 不安が一気に膨む ( もしや、病気では )
      急いで砂場に駆けつけた翔子せんせいの思いを他所に フウはすこやかな寝息を立てていた
      フウは最近よく眠ってしまう 赤ちゃんの頃に戻ったように 所構わずよく眠る
      近頃めっきり逞しくなった クイちゃんに おぶさって家に帰ることも屡である
      大人達は さほど気にも留めていないが クイちゃんとしては とっても つまらなかった
      クイちゃんは考えた もっと お散歩をせがんだら 遊んでもらえると
      クイは早速 考えた事を行動に移した
      フウが起きている時を見計らって 自分のリードを持ち出しては お散歩をせがむのだ
      「 クイちゃん お散歩 行きたいの? 」
      「 フ・ン 」
      「 じゃあ 行こうか? 」
      「 ワッホ・ワッホ 」
      お散歩のコースは 顔見知りの大人たちの居る所から離れないように パパに決められている
      いつもの様に 川沿いの道で折り返して帰るのだが
      この日は 折り返す場所に 車が立ち往生していた
      フウは 車の脇に立ち尽くす 初老のおじさんに向かって問いかけた
      「 おじさん! どうしたの? 」
      「 うん、小さな僕に言ってもしょうが無いんだけど
                      おじさんの車のタイヤが 側溝に落ちゃったんだ 」
      「 僕、手伝う ! 」
      「 ありがたいけど 小さな子には ムリ、ムリ 」
      「 クイちゃん 力持ちだよ 」
      そう言うと フウは車のバンパーを抱える仕草を見せ「 クイちゃん、手伝って 」
      クイがフウを真似て 車に手を掛けると 車は いとも簡単に持ち上がった
      「 へ 〜 ・・・ ゴリラって そんなに力が有るのかい おじさん、驚いちまったよ 」
      「 ありがとう 何か お礼をしなきゃいかんな 」
      「 いいえ 僕のパパが 誰にでも親切にしなさいって言ってるから いいです 」
      おじさんは 少し怒った調子で「 変に大人びた事を言うんじゃありません 」
      「 君と このゴリラさんの 好きな物は何ですか 」
      フウが小さな声で答える 「 イチゴ 」・・・
      「 ごめん、ごめん、大人気無く強く言いすぎたね 」
      おじさんは フウの腕に付いている迷子札を見つけると「 僕、ちょっと見せてくれる 」と
      中に書かれた住所を 自分の手帳に書き写し
      「 おじさん 今日は急ぐから このまま行くけど 」
      「 後で 良い事が有るから 楽しみにして居なさい 」
      後日、フウとクイ宛に 箱いっぱいのイチゴが 送られてきたのは言うまでも無い



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